2020-01-01から1年間の記事一覧

卒(仮)④―「人間失格」と「美男子と煙草」

こんにちは~。今日は「人間失格」に続きの部分、「美男子と煙草」との類似点について書いていこうと思います。

卒論(仮)―「人間失格」との問題

こんにちは~。すっかりご無沙汰です…。一応、この間からの続きで記事を書きます。 卒論(仮)① - 谷 卒論(仮)ー「美男子と煙草」② - 谷 なんか前回「冬の花火」で書きますと宣言した気がするのですが、話の繋がり上「人間失格」について書きます。という…

卒論(仮)ー「美男子と煙草」②

卒論中間発表が終わりました! 犠牲者云々のテーマはもっと詰めなければいけないなあというのが今のところの課題です。 前回(卒論(仮)① - 谷)の続きとして「美男子と煙草」について検討を続けていきます。 www.aozora.gr.jp

絲山秋子「沖で待つ」(と芥川賞)

絲山秋子:1966年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後住宅設備機器メーカーに入社、2001年まで営業職として勤務。03年「イッツ・オンリー・トーク」で第96回文學界新人賞を受賞。04年『袋小路の男』で第30回川端康成文学賞、05年『海の仙人』で第55回…

卒論(仮)①

こんばんは~。卒論を書きます! まあ一人でやっててもつまらないし、妄想になるし、あなたの感想ですよね?という羽目に陥るし云々…なので、気軽に書いて気軽に読んでくれれば嬉しいです。何か言ってくれたらもっと最高です! 題材は太宰の「美男子と煙草」…

夏目漱石『明暗』―お延と結婚

六十一~八十章はお延が焦点人物となり、しばしば直接話法的に、再現された言説としてお延の心内が語られる。また、お延から見た津田との出会いが回想によって明らかになる場面が含まれる。 漱石による女性表象は、『明暗』になって大きな特色となる。人間関…

夏目漱石「門」を迂回して語ろう

こんばんは。またサボってしまいました。友人がpunctualにnoteを更新しているのを見て焦るこの頃です。 まあたまにはラフに文学について書こうと思い、表題のようになりました。夏目漱石「門」を読み返したんですが、面白いですね~。何回呼んでも深読みがで…

泉鏡花「艶書」と近代

資料作成にあたり、一部旧字体、仮名遣いを改め、ルビを省略した。 また、「艶書」からの引用は岩波書店『鏡花全集 巻十五』から行い、ページ数を括弧内に示す。 艶書 作者:泉 鏡花 発売日: 2012/10/04 メディア: Kindle版 泉鏡花「艶書」:大正二年四月、『…

声の採用―太宰治「恥」についての検討―

女性作家が選ぶ太宰治 (講談社文芸文庫) 作者:太宰 治,江國 香織,角田 光代,川上 弘美,川上 未映子,桐野 夏生,松浦 理英子,山田 詠美 発売日: 2015/02/11 メディア: 文庫 ◆先行研究 創作集『女性』の全作品を取り上げた渡部は、「恥」については、「発表当時…

記憶と感覚、その他者性をめぐって ―カズオ・イシグロ『忘れられた巨人』における記憶と認識―

忘れられた巨人 (ハヤカワepi文庫) 作者:カズオ イシグロ,Kazuo Ishiguro 発売日: 2017/10/14 メディア: 文庫 The Buried Giant 作者:Ishiguro, Kazuo 発売日: 2016/01/07 メディア: マスマーケット 本稿において、以下、断りのない場合、()内は土屋訳『忘…

『斜陽』あれこれ

こんにちは。前回更新してから半年以上経っていました。Twitterの文字制限がうざすぎるのでこちらにまとめます。一日一太宰の系列です。とは言いつつ、あまりまとまっていないので断章形式(行き当たりばったりのことです)で書きます。ページ数を引用すると…