書いた小説をのせています。

月曜日の朝、雨降り、ポプラの木の上から

月曜日、朝、寝坊する夢を見てそれがリアルに脳裡に残る。私は、非常に不出来な人間ではないかと思う。寝ては起きられず、仕事は真面目にゆかず、学業は振るわず、一途に一人の人を想うこともできず……。月曜を生きる人間には自分の思うようにならないところ…

摘む(部分)

教室では銃弾の代わりに視線が飛び交っていた。忍び笑い、咳払い、自然なように見えるある生徒の発言以下エトセトラは、その教室内部の者と外部の者とで読み取ることのできる意味に大きな懸隔がある。教師が持参したノートがそのまま写されていく黒板の上に…

発願

鳩は基本的には好きな鳥である。基本的には、というのは語弊がある、彼ら・彼女らが地上にいる限りは良いやつらだと思っている。個体ごとに微妙に異なっている色彩の感じ、外界からのほんの些細な刺激で神経質に飛び回る様、歩調に合わせて自然にどうしよう…

ありふれた春の日

この間、私に恋人ができた。ゆゆしき事件である。よくわからないうちに好かれていて、あれよあれよという間に付き合う段となってそのまま三か月経った。はじめのうちは始終緊張していて話すことひとつひとつに気を遣い、空回りもたくさんした覚えがあるけど…

てきとー日記

ミスチルの桜井になりたい。小学三年生のとき、父さんがカラオケで歌っていた歌を聞いてからそう思ってる。桜井になれば、僕が給食の時間にちょっと歌えばクラスのみんなが泣いちゃうのだ。だからミスチルの桜井になりたい。 母さん、今日って何曜日だっけ。…