2021年1月14日

 あけましておめでとうございます! ようやく、ブログ本来の使い方をしていこうと思います(・_・;)

 

 

 今日は内田樹『狼少年のパラドクス』を読みました。内田樹のビッグネームに惹かれて図書館で借りたのだけど、ほぼブログじゃんかよw 読みやすくて面白かったです。

いつの間にか、というか学部に入ってから、知の膨大さとか先人の果てしなさに圧倒されて、自分が何をやっても何もならないという行為全般に対してのニヒリズムが染み渡ってしまって、ある物事に対して、自分が何をすべきか、主体としての行動を決められない(というか、決めるということが通例となっていない)ようになって、だから内田樹みたいなさっぱりした書き手は大変面白い。

 

 最近?というかここ一年そんな調子だったから、卒論には苦労してしまった。いや、苦労しない人はいないのだろうけど、こんな場所で苦しんでいる場合ではなかった。

 

 自分にとって知識とは、ため込むもので、図録を作っていくのが面白かった。例えば、暗闇というのを見た時に、「大いなる暗闇」を思い出したり、文化と教育を接続すべきというのを見た時に、でも文化とははにかみとルビを振るんですよと思ったり、全然何のことか分かんないと思うし分からなくていいんですけど、自分はそれで正直一日ずっと笑ってるんですよ。しかし何が面白いのと聞かれても、さあ、というか、面白くはないわな、と思っちゃうというか。何のためにやってるか、自分でもわかってないんですよね。人文知の扱いがそんな程度で良いのかと、大いに反省しました。いったい文学をやって何になるんですか?