2019-01-01から1年間の記事一覧

切り札として死が残ってる

Twitterをやめた。せいせいしたぜ万歳と思うと同時に、今までタイムラインを眺めるのに費やされていた時間が宙に浮いてしまったので、昨日からずっと寝ている。無為の生活、生活。 きっかけは本当に些細なことであって、ありがちに、ただある種の呟きを目に…

『アダム・ビード』における陰画

★『アダム・ビード』(”Adam Bede”):1859年 イギリス・ヴィクトリア朝時代の女流作家ジョージ・エリオット(George Eliot)による長編小説。16世紀の農村を舞台にしており、中流階級のリアリズムを描き出した。実直な大工のアダム・ビードはヘイスロープ村…

月曜日の朝、雨降り、ポプラの木の上から

月曜日、朝、寝坊する夢を見てそれがリアルに脳裡に残る。私は、非常に不出来な人間ではないかと思う。寝ては起きられず、仕事は真面目にゆかず、学業は振るわず、一途に一人の人を想うこともできず……。月曜を生きる人間には自分の思うようにならないところ…

摘む(部分)

教室では銃弾の代わりに視線が飛び交っていた。忍び笑い、咳払い、自然なように見えるある生徒の発言以下エトセトラは、その教室内部の者と外部の者とで読み取ることのできる意味に大きな懸隔がある。教師が持参したノートがそのまま写されていく黒板の上に…

発願

鳩は基本的には好きな鳥である。基本的には、というのは語弊がある、彼ら・彼女らが地上にいる限りは良いやつらだと思っている。個体ごとに微妙に異なっている色彩の感じ、外界からのほんの些細な刺激で神経質に飛び回る様、歩調に合わせて自然にどうしよう…